ろくでもない自分を、生きてきた。 ろくでもない世界で、生きてきた。 ろくでもない毎日だが、幸せな出来事が幾つもある。 ろくでもない人生だが、大切な思い出が幾つもある。 夢中で駆け抜けた少年の日々。 夢を語り明かした青年の日々。 本当に大切で、失…
一体誰がこんな一日が来ることを想像出来ただろうか。 昨日はいつもと変わらない夜だった。 今日もいつもと変わらない朝が来るものだと思い込んでいた。 "それ"は、突然訪れた。 日常は、非日常になった。 知っている街で、家が壊れた。 知っている街で、人…
今日は、父の日だ。 父に感謝の気持ちを伝える日だ。 ここ何年かは、ネクタイやハンカチ、酒などを店で買って来て、それを感謝の印として贈ることが僕の中では恒例となっている。 勿論、今年もそのつもりだった。 しかし、何故か今年は父の日を迎えた途端に…
今この瞬間も、それぞれが、それぞれの場所で、それぞれの人生を生きている。 今この瞬間も、知らない誰かが、知らない場所で、知らない人生を生きている。 旅に出るということは、自分の知らない誰かの人生に触れる機会を持つということだ。 出会う筈のなか…
変な奴だと言われることがある。 良く分からない奴だと言われることがある。 それはそうだ。 僕とあなたは違う人間だ。 生物学上は同じ生き物でも、別の生き物だ。 生まれた場所も、育って来た環境も違うのだ。 同じ方が気持ち悪い。 あなたが僕に変な奴だと…
生きる為だと割り切って、沢山の荷物を捨てて来た。 中には捨てたくないものもあったが、それも捨ててしまった。 随分、身軽になった。 手元にはもう、大事なものしか残っていない。 大事なものの中から、僕はまた何かを捨てなければならない。 またいつか、…
金がある人と、金が無い人。 本当に豊かなのはどちらだろう。 金で買えるものと、金で買えないもの。 本当に大事なものはどちらだろう。 確かに金はとても大事だ。 この世は金が全てだ、と言い切ることの出来る人も多くいることだろう。 確かに金があれば有…
自由になりたい。 やりたいことが出来なくて苦しい。 言いたいことが言えなくて苦しい。 行きたい場所に行けなくて苦しい。 会いたい人に会えなくて苦しい。 目に見えない何かに縛られて、いつの間にか何も出来なくなってしまった。 何かに縛られていること…
指の動作一つで世界を変えてしまうかもしれないという、感覚が足りない。 簡単に知らない人と繋がることが出来てしまうという、感覚が足りない。 自らの言葉一つで誰かを傷付けてしまうかもしれないという、感覚が足りない。 大切な人と結んだ約束ほど容易く…
夢を見ることは容易いが、夢を見続けることは難しい。 幾つもの夢が、夢のままでその生涯を終えてしまった。 自分で生み出した筈の夢を、自分の手で殺してしまった。 知らず知らずのうちに、夢を見ることさえ恐れるようになってしまった。 夢は叶わないもの…
勝ち組か負け組かで言えば、僕は間違いなく負け組だ。 劣等感が嫌いだった。 心の何処かで羨んでいる自分が悲しくて。 優越感が嫌いだった。 心の何処かで喜んでいる自分が醜くて。 比べることにも比べられることにも疲れて、戦うことから逃げ出した。 殺伐…
明日のことは誰にも分からない。 希望に満ち溢れているのか。 はたまた絶望に打ちひしがれているのか。 分からないことが怖い。 ただ待ち続けることが不安だ。 明日が怖い。 明日が不安だ。 それでも、明日は訪れる。 恐怖も、不安も、夜に隠して。 死んでし…
本日も、空は曇天なり。 陽の光に焼かれるわけでもなく、降り注ぐ雨に濡れるわけでもない。 世界を照らすか濡らすか、その境界線を綱渡りしているような、この空が僕は好きだ。 何より、曇天は誰の足元にも影を作らない。 そういう意味で、曇天というのは優…
ロックの日に因んで、音楽の話を。 音楽なんてものは、人間が生きていく上では多分必要無い。 尤も、これは音楽だけに限ったことでは無い。 芸術と呼ばれるもの全般に同じことが言えるのではないかと思う。 酸素を吸って、二酸化炭素を吐き出して、水を飲ん…
忘れたくないこと。 失いたくないこと。 覚えておきたいこと。 残しておきたいこと。 心の切れ端を少しずつ綴っていこうと思う。 備忘録として、遺書として、又はラブレターとして。