木霊、言霊。

備忘録か、遺言か、ラブレターか。

曇天

本日も、空は曇天なり。

 

陽の光に焼かれるわけでもなく、降り注ぐ雨に濡れるわけでもない。

世界を照らすか濡らすか、その境界線を綱渡りしているような、この空が僕は好きだ。

何より、曇天は誰の足元にも影を作らない。

そういう意味で、曇天というのは優しい空だと僕は思っている。

 

ほんの些細なことで、死にたくなって。

ほんの些細なことで、また生きたくなって。

頭の中ではそんなことばかりを考えている。

晴天でも雨天でもない空模様と、中途半端な自分自身を、無意識に重ねてしまっているのかもしれない。

 

 

 

景色は少しずつ、確実に変わっていく。

自分自身の心も、周りを取り巻く環境も。

 

全てが少しずつ、確実に終わっていく。

自分自身の命も、夢を見ていたあの日々も。

 

雲が割れて、光が差し込む瞬間を、少しでも美しいと思うことが出来るなら。

今、目の前にある景色を心から愛することが出来るのだろうか。

 

雲が濁り、雨の気配が漂う瞬間を、少しでも感傷的に思うことが出来るなら。

これから変わりゆく全てを受け入れて生きることが出来るのだろうか。

 

 

 

本日も、空は曇天なり。