木霊、言霊。

備忘録か、遺言か、ラブレターか。

カウンセル

どう歩けばいいんですか。

どう休めばいいんですか。

 

どう戦えばいいんですか。

どう癒せばいいんですか。

 

どう泣けばいいんですか。

どう笑えばいいんですか。

 

どう嘆けばいいんですか。

どう願えばいいんですか。

 

 

 

どう書き切ればいいんですか。

どう消し去ればいいんですか。

 

どう言い換えればいいんですか。

どう終わらせればいいんですか。

 

どう吐き出せばいいんですか。

どう飲み込めばいいんですか。

 

どう受け止めればいいんですか。

どう受け入れればいいんですか。

 

 

 

 

 

いったい、どこからやり直せばいいんですか。

いったい、いつまで生き残ればいいんですか。

 

 

 

 

 

いったい、どうすればいいんですか。

 

 

 

漂流

僕に、涙を与えてくれた人。

僕に、涙を教えてくれた人。

 

僕に、傷を与えてくれた人。

僕に、傷を教えてくれた人。

 

僕に、夢を与えてくれた人。

僕に、夢を教えてくれた人。

 

僕に、愛を与えてくれた人。

僕に、愛を教えてくれた人。

 

 

 

僕の、涙を暴いてくれた人。

僕の、涙を拭ってくれた人。

 

僕の、傷を抉ってくれた人。

僕の、傷を癒してくれた人。

 

僕の、夢を笑ってくれた人。

僕の、夢を支えてくれた人。

 

僕の、愛を求めてくれた人。

僕の、愛に応えてくれた人。

 

 

 

 

 

僕の、心を照らしてくれた人。

 

僕の、命を燃やしてくれた人。

 

僕の、罪を許してくれた人。

 

僕の、今を作ってくれた人。

 

 

 

 

 

みんな、何処へ行ってしまったのだ。

 

 

 

伏線

言葉に裏があるなんて、知りたくなかったよ。

 

笑顔に陰があるなんて、知りたくなかったよ。

 

昨日に罪があるなんて、知りたくなかったよ。

 

明日に罰があるなんて、知りたくなかったよ。

 

 

 

誰かに騙されているなんて、知りたくなかったよ。

 

誰かに笑われているなんて、知りたくなかったよ。

 

誰かに憎まれているなんて、知りたくなかったよ。

 

誰かに許されているなんて、知りたくなかったよ。

 

 

 

声に色があるなんて、知りたくなかったよ。

 

愛に形があるなんて、知りたくなかったよ。

 

涙に理由があるなんて、知りたくなかったよ。

 

命に価値があるなんて、知りたくなかったよ。

 

 

 

全てが関わっているなんて、知りたくなかったよ。

 

全てが繋がっているなんて、知りたくなかったよ。

 

全てが変わっていくなんて、知りたくなかったよ。

 

全てが終わっていくなんて、知りたくなかったよ。

 

 

 

 

 

何も知らずに、生きていたかったよ。

 

出来ることなら、死にたくなかったよ。

 

 

 

木漏れ日

いつまでも、あなたと手を繋いで。

いつまでも、あなたと背を比べて。

いつまでも、あなたと夢を見て。

いつまでも、あなたの傍にいて。

 

そんな風に、汚し合っていたかった。

そんな風に、笑い合っていたかった。

そんな風に、語り合っていたかった。

そんな風に、年を食ってみたかった。

 

 

 

いつの日も、あなたの目を宿して。

いつの日も、あなたの絵を映して。

いつの日も、あなたの夢を見て。

いつの日も、あなたが傍にいて。

 

そんな風に、刻み付けていたかった。

そんな風に、飾り付けていたかった。

そんな風に、夜を越えていたかった。

そんな風に、今を信じてみたかった。

 

 

 

 

 

そこにある、当たり前の関係を。

そこにある、当たり前の生活を。

そこにある、当たり前の存在を。

そこにある、当たり前の幸せを。

 

 

 

そこにある、温もりを。

そこにある、木漏れ日を。

 

 

 

鼓動が聞こえるくらいに、抱き寄せて。

呼吸も出来ないくらいに、抱き締めて。

 

 

 

 

 

いつまでも、わたしの傍にいて。

 

 

 

生活

仕方なく夜が来るから、仕方なく眠るように。

仕方なく朝が来るから、仕方なく起きるように。

 

仕方なく傷を負うから、仕方なく休むように。

仕方なく腹が減るから、仕方なく食べるように。

 

仕方なく恋をするから、仕方なく憂うように。

仕方なく人を知るから、仕方なく悩むように。

 

仕方なく命があるから、仕方なく死ぬように。

仕方なく心があるから、仕方なく生きるように。

 

 

 

何となく終わる昨日を、何となく越えてきた。

何となく始まる明日を、何となく越えていく。

 

何となく過ぎる今日を、何となく生きている。

何となく変わる世界で、何となく生きている。

 

 

 

 

 

仕方なく生きて、何となく死んでいく。

 

 

 

前線へ告ぐ

靴紐を結んでいるのは誰の為。

姿勢を正しているのは誰の為。

時計を睨んでいるのは誰の為。

礼儀を学んでいるのは誰の為。

 

親指を噛んでいるのは誰の為。

笑顔を歪めているのは誰の為。

札束を数えているのは誰の為。

道化を演じているのは誰の為。

 

文集を残しているのは誰の為。

失敗を重ねているのは誰の為。

骨壷を抱えているのは誰の為。

後悔を覚えているのは誰の為。

 

城壁を築いているのは誰の為。

理想を掲げているのは誰の為。

前線で戦っているのは誰の為。

現実に抗っているのは誰の為。

 

 

 

 

 

此処にいるのは誰の為。

生きているのは誰の為。

 

其処にいるのは誰の為。

生きていくのは誰の為。

 

 

 

アクセサリー

誰かの道具になる為に生まれたのではない。

誰かの荷物になる為に生まれたのではない。

 

誰かに媚びを売る為に生まれたのではない。

誰かの真似をする為に生まれたのではない。

 

誰かの不幸を笑う為に生まれたのではない。

誰かの幸福を願う為に生まれたのではない。

 

誰かの尊厳を奪う為に生まれたのではない。

誰かの生命を汚す為に生まれたのではない。

 

 

 

他人の人生を飾る為に生まれたのではない。

 

 

 

 

 

僕は、僕たちは。

 

 

 

ただ、生きる為に生まれた。

ただ、愛される為に生まれた。

 

ただ、幸せを知る為に生まれた。

ただ、幸せになる為に生まれた。

 

 

 

 

 

自分の生命くらい、自分で飾れ。

自分の幸福くらい、自分で探せ。

 

自分の存在くらい、自分で示せ。

自分の価値くらい、自分で決めろ。